エヴァンゲリヲン新劇場版:破

流れはTV版と同じ。TV版でいうと第6使徒ガギエル〜第14使徒ゼルエルまで。但し、エピソード等は全面的に今までにないものばかり。

第3使徒を5号機が自爆で殲滅(搭乗者真希波・マリ・イラストリアス(自爆前に脱出))。

TV版とは随分見た目が変わった第7使徒ガギエル(TV版第6使徒)をアスカが弐号機で単独殲滅。

大気圏外かた突入してきた第8使徒サハクィエル(TV版第10使徒)を初号機が受止め、零号機がコアを捕まえ、弐号機がコア破壊。

第9使徒レリエル(TV版第12使徒)が参号機を乗っ取る。但し搭乗者はトウジではなくアスカ。ダミープラグをのせた初号機が殲滅。アスカは精神汚染が懸念され隔離。

第10使徒ゼルエル(TV版第14使徒)侵攻。弐号機に乗ったマリが裏コードのザ・ビーストで獣化第2形態になるも負ける。零号機のN2爆弾を使った特攻は失敗し、ゼルエルに捕食される。シンジが初号機に乗り捕食され綾波レイを救出すると共にゼルエル殲滅。
だが、覚醒した初号機によりサードインパクト一歩手前になる。
その時、月で建造中だった6号機(Mark-6)に乗ってきた渚カヲルが初号機を串刺しに「今度こそ君だけは助けてみせる」というセリフと共にとめる。

予告。アスカが眼帯を付けて元気そうにしていた。


TV版の第7使徒イスラフェル(瞬間、心、重ねて)、第8使徒サンダルフォン(マグマダイバー)、第9使徒マトリエル(静止した闇の中で)、第11使徒イロウル(使徒、侵入)、第12使徒レリエル(死に至る病、そして)の話はカット。


また、今回はアスカが式波に苗字が変わっていた。何かの布石なのか、ただ変えたかっただけなのかはわからないけれども。でも、それ以上に随分空気(メインキャラだけれどもサブにも近い)な印象。
アスカに限らず各キャラが細かい点で随分と変わっていた。
レリエルをダミープラグにより殲滅後、シンジがゲンドウに対して抵抗をするシーンはセントラルドグマに初号機が乗り踏みつけるという、「子供の駄々」らしさを表現していた。


ゼルエル戦の際、シンジが再び初号機に乗る決意をするキーパーソンが加持リョウジではなくマリだった。また、覚醒したシーンも「シンクロ率400パーセント突破しました」というセリフがなく、「人の形をすてて量子〜」という説明が入ったように覚醒により別次元の存在となった点を強調。
流石劇場版。


挿入歌、あのタイミングでこの歌か。エヴァンゲリオンらしい演出ではあるけれども。

新キャラのマリのCVであった坂本真綾、相変わらずいい仕事をする声優さんだこと。

全体として約2時間によくここまで詰めたと思えた濃い内容で面白かった。
内容も話が優しい感じがした。碇ゲンドウ綾波レイに誘われ碇シンジと食事をしようとするし、レイはシンジと話していると「ぽかぽか」すると言ったり、料理の練習をしたり。そしてそんなレイが死んでいない。

カヲルが言ったセリフといい今回は話を完結させるつもりなんだろうと思う。
また、綾波レイの食事シーンでレイの食事がカプセル等である点や初号機覚醒の際、頭上に輪が現れるなど、視覚的にわかりやすい演出が多かった。
次回予告ではエヴァンゲリオン8号機も出てくるような話もあり楽しみだこと。ただ、何年後に見れるのかはわからないけれども。