オタクに対する目

今の大学生と話を聞くとオタクに対する目が昔と変わったように思えた。
昔はオタクというと周りから理解もされずそれだけで奇異の目で見られ、オタクであることを隠さなければいけないような風潮があったように思える。
ところが今は昔ほど「オタクであること」がネガティブに受け取られないし、オタクの側もネガティブに考えていない傾向にあるようなのだ。それどころかオタクでない人が学園祭でコスプレをしたり、アニメを普通に見ていたりするという。
どうしてこのような変化が起こったのが?
考えてもよくわからないので思いついた理由を列挙してみる。

1.存在が知られるようになった
以前はそもそもアニメ等との接点が無くそもそも知らない人が多かった。
しかし、最近はマスコミに取り上げられる機会が増えただけでなく、インターネット上の動画サイトでいつでもアニメが見れたり、関係する音楽が聞けたりする(著作権法上の問題はともかくとして)。
わざわざ録画したり放送時間に部屋にいるようにしたり、CDやDVDを買うまでも無い。
知る機会が増え、気楽に見ること聞くことができるようになったのは影響は小さくないと思う。


2.経済的
アニメ、ゲームは見るだけやるだけなら安い。必要なのはテレビやゲーム機やPCといった現代の家には大抵あるものばかり。あとは電気代だけ。
漫画等もブックオフで安く買ったり、単に読むだけなら立ち読みでも済ませられる(作り手側からすれば収入にならず好ましくはないだろうが)。
不況の今の時代、安く気軽に楽しめることのメリットは大きいと思う。


3.利用価値の認識
アニメで町おこし、有名絵師の描いたキャラを採用したお土産やグッツ、イベント開催等、アニメや漫画が利益を生むことに気づいた。
一部の人にとてネガティブなものと見るのではなく、金になるものとして積極的に利用するものになった(利用される結果、1.存在が知られるようになったにも繋がる)。


4.海外の反応
海外で日本のサブカルに良い意味で興味を持った人の影響で日本人の認識に多少影響を与えた。
日本人は海外に弱いのでw



思いつくまま書いて思った結果、以前までは未知のものだったけれど、今はある程度知られた結果、受け入れられやすくなったということだろうか。
接する機会が増えたこと嫌いじゃないと思う人、面白いと思う人が増えたのかもしれない。
人間知らないものに対しては否定的になりがちだから。



個人的には「オタク」とか「オタクでない」とか区別していなくて、趣味の一つ位のあっさりとした認識(自分自身の認識も含めて)になるのが理想ではあるけれど、そんな日がいつか来るといいな、来るようにしたいな。