灼眼のシャナ16巻(ラノベ)

ネタばれしかありませんのであしからず。

“祭礼の蛇”坂井悠二が主人公のためにある巻です。
シュドナイによる上海外界宿の完全消滅、なんてのもありましたが、“祭礼の蛇”坂井悠二仮装舞踏会の盟主として認められ、単身御崎市に乗り込み、『炎髪灼眼の討ち手』シャナ、『弔詞の詠み手』マージョリー・ドー、『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルを相手に戦い、「銀」についての真実をマージョリー伝え精神崩壊寸前まで追い込み(田中と一美に助けられたようですが)、シャナの気を失わせ連れ去るという強さを発揮。優れた感知能力が残っているだけでなく、火よけの指輪アズュールや吸血鬼(ブルートザオガー)を持っているだけあって、強い。
今の坂井悠二はあまり好きでない人が多そうだけれど、私は自分の意志を明確に持って惑うことなく行動している点で結構好きかな。
意外にも坂井悠二が乗っ取られているのかと思いきや、祭礼の蛇と意志を同調させ目的を持って行動していたしね。

逆に、意外ではなかったことは、坂井悠二が吉田一美ではなくシャナを選んだこと。話の流れからすれば普通そうだろうねぇ。さて、吉田一美はヒラルダを使って“彩飄”フィレスを呼ぶのだろうか。呼ばないと話が展開しないのだろうけれどw

そして、『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウが久しぶりに登場。“螺旋の風琴”リャナンシーこと“屍拾い”ラミーも登場しそうな雰囲気で、これは、『極光の射手』キアラ・トスカナや『鬼功の繰り手』サーレ・ハビヒツブルグも出てくることを期待したい。クライマックスが迫っていることですし、イロイロなキャラが出ることを楽しみにしています。


挿絵や巻頭のイラストを見て思ったけれど、いとうのいぢの絵柄も随分と変わったよねぇ。1巻と比べると良くわかる。